「平和・今の沖縄の課題」
2019年11月の沖縄への修学旅行実施に向けて、グループ学習を通じて、生徒さんが探求テーマを決めるために「平和・今の沖縄の課題」をテーマに、栃木との相違いや沖縄が辿った歴史・今現在の沖縄の産業・基地問題や貧困率など県全体で抱える課題もお伝えしながら、生徒さん自身の探求テーマの一助になるようにと講演内容を練り込んで進めてきました!
気づいてもらう、知ってもらうを大切に!
講演に関して、資料作りや構成を検討してゆく中で、先生方からいただいたご要望を受け、下記のような情報を盛り込むように、心がけ修学旅行での学びの一助になるよう対応しております。
1、沖縄は独立した国(琉球王国)で諸外国と貿易をしていた事
遠くは東南・南アジア・中国(福州)や九州・関西との交易をおこない、日本と諸外国との掛け橋を担っていたことなどを、なぜ沖縄では取れない昆布が伝統料理として食卓に並ぶのか、三線の太鼓に貼られた蛇の皮はどこで得られているのかなど、現在の沖縄でどのように、この王国時代のカケラを紐付けてゆけるのかを知ってもらえるように、心がけております。
2、沖縄(西表島)『東洋のガラパゴス』と呼ばれるゆえん
琉球列島は、かつて東シナ海に渡した陸の橋のようになっており、その後の地殻変動で、陸になったり海になったりしながら、島々が形作られ、取り残された動物たちは島の環境に適した進化を遂げていて、全長55センチもある日本最大の野ネズミなど「ケナガネズミ」や生きた化石といわれる「イリオモテヤマネコ」などを例に、沖縄でしか観られない動植物は1000種類近くあるとも言われる島々は、植物の進化や歴史を研究する上でも貴重な場所であることを知ってもらえるようお伝えしています。
3、沖縄県の課題や地域振興への取組み
沖縄の産業は、かつては3Kと呼ばれ「公共事業」「観光産業」「基地経済」で成り立っていると言われておりましたが今現在はどうなっているのか。全国的に観ても県民所得は長年低水準を推移しており、そこにある具体的な課題や地域がどのように対策を講じているかなどを、統計情報や県内ニュースなどをご提供し、現状を知ってもらえるようにしています。

こんな感想をいただきました!
沖縄と関係の深い栃木の偉人で沖縄戦当時の警察部長が栃木出身の荒井退造氏で多くの県民を
沖縄修学旅行事前学習講話後には(生徒や)先生方より
・直後に行った修学旅行実施に向けてのSDGsをテーマにしたグループでの話し合いに講話の話がとても参考になっていたと思う。
・10月のテスト後に再度、グループ学習を通じて、 修学旅行の探求テーマを決める。その際に今回の講話の内容が生かせると思う。
・欲を言えば沖縄戦・戦後の話を、もっと聞きたかったな。
・以前も事前学習を行ったが、その時よりも盛りだくさんで満足度が高かった。
・沖縄の歴史や文化について初めて知ったことが多かった。
・地元栃木の事を改めて知れたし、知らなかったことも実感した。
などの感想を頂きました。
参考文献:
※『沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する』朝日出版社
※『沖縄から伝えたい。米軍基地の話Q&A BOOK』沖縄県
※『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること』書籍情報社
※『これってホント!?誤解だらけの沖縄基地』沖縄タイムス社編集局
※『これならわかる沖縄の歴史』大月書店
参考サイト:
※ 沖縄県公式ホームページ
※ 沖縄修学旅行ナビ 沖縄県/OCVB

沖縄修学旅行事前学習を通じて、生徒1人ひとりの理解の深まりや関心の向上をお手伝いできたらと考えております。
ありがとうございました。